4週間で「独学の壁」を突破。実務で活かせるBIMスキルを身につける実践型学習
- 日本BIM協会

- 7月13日
- 読了時間: 4分
更新日:5 日前

BIM習得における「独学の壁」とは
建築業界におけるBIM活用が広がる中、BIMを学び始める設計者や技術者も増えています。
一方で、
「動画や教材で操作方法を学んでいるが、実務でどのように活用すればよいかわからない」
「機能は理解できても、実際の建築モデルを完成させることが難しい」
といった課題を感じる方も少なくありません。
BIMは単なる3D作図ツールではなく、建築情報を一元的に管理し、設計・施工・維持管理などの各工程で活用するための仕組みです。
そのため、ソフトウェアの操作方法だけでなく、実務を想定したモデリングや情報管理の考え方を身につけることが重要になります。
本記事では、BIMスキルを実務につなげるために必要な学習環境や、4週間の実践型学習で取り組むポイントについて紹介します。
1. BIM習得には体系的な学習環境が重要
BIMを独学で学ぶ場合、自由な時間に学習できるというメリットがあります。
しかし一方で、
どの順番で学習すればよいかわからない
操作方法が正しいのか判断できない
疑問点を解決できる相談相手がいない
といった課題に直面することがあります。
BIMは多くの機能や設定項目があるため、個別の操作を覚えるだけでは、実務で活用できるスキルにつなげることは容易ではありません。
重要なのは、基礎から応用まで段階的に学び、実際の業務を想定した課題に取り組むことです。
体系的な学習環境の中で実践経験を積むことで、BIMを「操作できる技術」から「業務で活用できる技術」へ発展させることができます。
2. 4週間で実務を想定した1棟モデルを作成
BIMスキルを身につけるためには、機能を一つずつ覚えるだけではなく、実際に建築モデルを完成させる経験が重要です。
実践型の学習では、ArchiCADやRevitなどのBIMソフトを活用し、1棟の建築モデルを段階的に作成していきます。
例えば、4週間の学習では以下のような流れで進めます。
1週目:建物の基本構成を理解する
通り芯、柱、梁などの構造要素を作成し、建築モデルの基本となる骨格を構築します。
2週目:建築要素を追加し、建物として完成させる
壁、床、屋根、開口部などを配置し、建築物として必要な要素を整えます。
3週目:情報管理と属性設定を学ぶ
BIMの重要な特徴である分類や属性情報の設定を行い、単なる3Dモデルではなく、情報を持ったモデルへ発展させます。
4週目:成果確認と実務活用への展開
完成したモデルを確認し、作成したデータが実務でどのように活用できるかを理解します。
一つの建築モデルを最後まで完成させる経験は、BIMを実務で活用するための大きな基礎となります。
3. 定期的なフィードバックが学習効果を高める
BIM学習において、操作方法を覚えるだけではなく、「正しいモデルの作り方」を理解することが重要です。
特に実務では、後工程で利用しやすいデータ構成や、効率的な作業手順を考える必要があります。
そのため、定期的な講評や質疑の機会を設けることで、
モデル作成方法の確認
作業手順の改善
BIM活用に関する疑問解決
を行うことができます。
専門的な視点からフィードバックを受けることで、自分では気づきにくい課題を把握し、より効率的にスキルを向上させることができます。
4. 学習者同士の交流が新たな学びにつながる
BIM導入を進める中で、多くの企業や技術者が「社内に相談できる人材が少ない」という課題を抱えています。
そのような環境では、同じ目的を持つ学習者同士の交流も重要な学びの機会になります。
異なる企業や設計環境で取り組む人同士が、
自社でのBIM活用方法
モデル作成における工夫
実務で直面する課題
などを共有することで、新しい視点や知識を得ることができます。
BIM人材育成において、技術習得だけでなく、継続的に学び合える環境づくりも重要な要素となります。
5. 実務経験を持つ人材から学ぶ重要性
BIMは現在、建築業界における活用方法や運用ルールが発展している段階にあります。
そのため、ソフトウェアの操作だけではなく、実際の業務でどのようにBIMを活用するのかを理解することが重要です。
本講座の指導を担当する崔 峰云(サイ ホウウン)氏は、BIMを活用した設計業務に携わる実務者であり、また一般社団法人 日本BIM協会の代表理事として、BIM人材育成や普及活動に取り組んでいます。
実務で必要となる技術的な知識と、業界全体におけるBIM活用の方向性。
その両方の視点を持つ人材から学ぶことで、より実践的なBIMスキル習得につながります。
BIMを実務で活用できる人材へ
BIM習得に必要なのは、単に操作方法を覚えることだけではありません。
実際の建築モデルを作成し、情報管理の考え方を理解し、実務で活用できる力を身につけることが重要です。
4週間という期間の中で、実践的な課題に取り組み、完成したモデルを振り返る経験は、BIMを活用するための確かな基礎となります。
建築業界では今後、BIMを扱える人材だけではなく、BIMを活用して業務改善や価値創出に
つなげられる人材がより求められていきます。
一般社団法人 日本BIM協会では、今後もBIM人材の育成と、建築業界におけるBIM活用の普及に取り組んでまいります。


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